50代からでも遅くない 家計を整える3つのステップ

お金・年金・働き方

50代になると、これからの暮らしや老後のお金が気になり始めます。

「家計を見直したほうがいいかな」と思っても、何から始めればいいのか迷うこともありますよね。

そんなときは、まず今の家計を整理するところから。この記事では、50代から家計を整えるための3つのステップを紹介します。

50代は家計を見直すひとつのタイミング

ライフイベントが重なるこの時期、子どもにかかるお金や住宅ローン、働き方などによって、家計の状況は少しずつ変わっていきます。

これからの暮らしや退職後の生活も視野に入ってくる時期だからこそ、一度お金の流れを整理しておくと、今後の見通しを立てやすくなります。

まずは今の家計が、これからの暮らしに合っているかを確認してみましょう。

50代はお金の流れが変わる時期

50代になると、家計を取り巻く状況が変わることがあります。

子どもの教育費が落ち着く家庭もあれば、大学進学などでまとまった支出が続く家庭もあります。住宅ローンの返済が残っていたり、親の介護や自分自身の健康について考え始めたりする時期でもあります。

また、定年や再雇用が少しずつ見えてくると、「今と同じ収入がずっと続くわけではない」と意識する場面も増えてきます。

これまでの延長だけで考えるのではなく、これからの変化も含めて一度確認しておくと安心です。

これからの暮らしにも目を向ける

家計を見直すときは、老後にいくら残すかだけでなく、これからどんな暮らしをしたいかにも目を向けてみましょう。

たとえば、旅行を楽しみたい、趣味を続けたい、住まいを整えたい、家族との時間を大切にしたいなど、お金を使いたいことは人それぞれです。

節約だけを考えていると、こうした楽しみまで削ってしまうことがあります。

「何を減らすか」と同じくらい、「これから何にお金を使いたいか」を考えることも、家計を整えるうえで役立ちます。

これからの暮らしを思い浮かべながら家計を見ると、自分にとって残したい支出と、見直してもよい支出が少しずつ見えやすくなります。

道草さん
道草さん

これからのお金も気になるけれど、今の楽しみだって大事にしたいですよね

50代から家計を整える3つのステップ

家計を見直そうと思っても、どこから手をつければいいのか迷いますよね。

まずは今のお金の流れを知り、見直せるところを整理して、これから必要なお金を考える。この順番で進めると、家計の全体像がつかみやすくなります。

ここからは、家計を整える3つのステップを順番に見ていきます。

ステップ1|今の収入・支出・資産を把握する

最初に確認したいのは、今の家計がどんな状態になっているかです。家計管理の基本として、まず収入と支出を把握することは、金融庁やJ-FLEC(金融経済教育推進機構)でも示されています。

とはいえ、最初から細かく家計簿をつける必要はありません。給与明細や通帳、クレジットカードの明細などを見ながら、毎月どのくらいの収入があり、何にどのくらい使っているのかをざっくり確認してみます。

あわせて、預貯金や保有している金融商品、住宅ローンなどの借入も確認しておくと、家計全体の姿が見えやすくなります。

まずは「わが家には、いくら入って、いくら出て、今どのくらいあるのか」がわかれば十分です。

まず確認したい4つ

  • 毎月の収入
  • 毎月の支出
  • 預貯金・資産
  • 住宅ローンなどの借入

数字にしてみると、思っていたより使っているところや、反対に「ここはそれほど気にしなくてもよさそう」と思えるところも見えてきます。

ステップ2|固定費を中心に支出を見直す

家計の全体像が見えてきたら、次は支出を見ていきます。

食費や日用品を細かく削るより、まず確認しやすいのが、毎月ある程度決まって出ていく固定費です。住居費や通信費、サブスクなどの固定費は、一度見直すとその後の支出にも反映されやすいといわれています。

たとえば…

  • スマートフォンやインターネットの料金
  • 保険料
  • 動画や音楽などのサブスク
  • スポーツクラブや各種サービスの会費
  • 車にかかる費用 など

ここで見たいのは、単に「高いか、安いか」だけではありません。

以前はよく使っていたけれど今はほとんど使っていないもの、契約したまま何年も内容を確認していないものがあれば、見直すきっかけになります。保険についても、保険料だけで判断せず、今の暮らしに保障内容が合っているかを確認します。

一方で、毎月楽しみにしている趣味や、人とのつながりにつながっている支出まで無理に減らすことはありません。

「今の自分にとって、この支出はどうだろう?」と一つずつ見ていくと、残したいものと見直せそうなものを分けやすくなります。

道草さん
道草さん

使ってないのに払い続けてるもの…私もけっこうありそうです。

ステップ3|これから必要なお金と暮らしを考える

今の家計を確認したら、少し先のことにも目を向けてみます。

住宅ローンや家の修繕、車の買い替え、子どもにかかるお金、親の介護、自分たちの医療や介護など、これからまとまったお金が必要になる場面はいくつか考えられます。

そして、忘れたくないのが「これから何を楽しみたいか」ということです。

旅行に行きたい、趣味を続けたい、新しいことを始めたい。退職したら夫婦で出かける時間を増やしたい。そんな予定にも、もちろんお金はかかります。

将来の生活設計では、必要な支出だけでなく、自分が希望する暮らしと、それにかかるお金を考えることも一つの方法です。金融庁でも、暮らし方によってお金が必要になる時期や金額は異なるとして、ライフプランに合わせて考える考え方を紹介しています。 (金融庁)

老後のためにいくら残すかだけではなく、これからどんな暮らしをしたいのか。

そこまで考えてみると、今のお金の使い方も少し違って見えてきます。

自分に合ったお金の使い方を考える

家計を整えるときは、「どこを減らすか」だけに目を向けなくても大丈夫です。

同じ金額でも、ほとんど使っていないサービスに払うお金と、趣味や旅行、家族との時間に使うお金では、その人にとっての意味が違います。

自分が大事にしたいことにはお金を使い、そうでないところは見直す。
そんなふうにメリハリをつけると、家計も暮らしも整えやすくなります。

これから先も、楽しみたいことややってみたいことはきっとあるはずです。

将来への備えと一緒に、今の暮らしも大切にしながら、自分に合ったお金の使い方を考えていきましょう。

できるところから家計を整える

家計を見直そうとすると、保険も通信費も貯蓄も……と、一度に全部確認したくなることがあります。

でも、まずはひとつで十分です。

「今月はスマートフォンの料金を確認する」「使っていないサブスクがないか見てみる」など、気になったところから始めると取り組みやすくなります。

少しずつ整理していくうちに、家計全体の流れもだんだん見えやすくなってきます。

まとめ

これからのお金が気になり始めたら、まずは今の家計を一度確認してみましょう。

家計を見直す目的は、ただお金を減らさないようにすることではありません。これからの暮らしに合わせて、お金の使い方を整えていくことでもあります。

気になるところから少しずつ見直していくと、これからのお金についても考えやすくなっていきます。